本論を提出し久しぶりのバイトで天王洲へ、午後2時に出勤。交通費が出ないから長く働いたほうが得だが、プレミアムフライデーで人はほとんどおらず、仕事があまり回ってこない。結果7時半には退社。小田急に乗り成城学園前に差し掛かった時、人身事故発生。場所は最寄駅。帰宅は絶望的。今日稼げなかったし定期も無いから途中下車を断念。ベンチでパソコンを開くもwi-fiはなし。無駄にファイルを整理しゴミ箱を空に。今日学生最後の大仕事を終えたばかりですることもなく、仕方ない日記でも書くか。
ちょうど車窓を見るのにはまったころ、町屋に降りてみた。
私は家と大学が遠く、毎日千代田線を全線走破する。千代田線の駅は全部で19駅。しかし6年も通っていると大抵の駅で降りたことがある。しかし、一駅だけ降りたことがないことにふと気がついた。
町屋
気がつくと気になるもので、昼帰りの日に降りてみた。
地下鉄のホームから一度下って上るとコンコースに着く。地上に出ると路面電車が走っている。都営荒川線改め東京さくらトラムだ。
その日は成人式だった。いかつい新成人が明らかに多い。流石足立、荒川と思いながら駅前を脱出し裏道へ。
突然現れた煙突。しかし本体が見当たらない。と思って角を曲がると、複数の家屋に挟まれた旗竿地のような場所に銭湯はあった。ちょうどおっちゃんが出てきたが、こんな時間に風呂に入る人もいるんだな。
さらに歩みを進め、京成の高架下をくぐって大分駅から離れたところまできた。
突然町屋群に出会う。それまでは何だかんだ大きな通りだったが、いきなり超狭小路地が何十メートルも続き、町屋が立ち並ぶ場所に辿り着いた。ところどころ建て替えられ、というか本当の町屋はごくわずか、半分くらいが半世紀くらい経ってそうなアパート等、残り半分が建て替えられた住宅といった感じだ。
見るからに新しい住宅が建つ箇所は前面道路が拡幅されていた。
しかし雰囲気は割と残っており、写真を撮るのは憚られるほどの生活感の溢れ出し、そしてじいちゃん、猫、等。
そしてまた銭湯に出会った。こちらは比較的古そうだ。ちゃんと路地に面していた。
恐らく暗渠か何かだった曲がり道を抜けると駅前通りに出た。京島もそうだったが、曲がり道に面した敷地が抜けると公園になる傾向にある気がする。小綺麗にされているが周りは相当年季の入った建物たち。愛すべき光景。
駅前通りからしばらく行ったところでまたけったいな建物を発見。木材倉庫らしいがやたら凝った意匠なので観察する。
まず間口がめっちゃ広い。それで奥行きもあるのでかなり大きな木材倉庫であるらしい。しかし天井はそこまで高くはない。
意匠を見ると、構造柱と木材保管用の桟が一体になったようなものが表に露出している。さすが木材屋さんと思う。
人気はないがまだ現役で使用されているのだろうか。話を聞いてみたかった。
そんなところで疲れが出てきたので帰ることとした。またくるよ町屋。
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結局事故の日は疲れて途中で書くのをやめ、次の日に書いている。これくらいの文章は一気に書き切れるようにならないと。