うみうみう日記

主に建築・写真

16.本屋を泳ぐ

今日みたいに仕事が早く終わった日は大体、本屋に寄る。

 

人に比べて本を沢山読む方ではないが、本屋が好きだ。本屋を巡る体験は泳いでいるような感覚に近い。言葉の森をスイスイ泳ぐ。するといろいろなことが、興味があることもないことも、身体の近くを流れていく、他には代え難い体験が好きなのだ。

 

会社の近くの本屋は程よく大きく、余計に楽しい。コースも色々選べる。入ってすぐは文具、その先に旅行誌コーナー、右手は人文社会系で左は雑誌とレジ、その奥に小説など。理系専門誌と漫画は別のフロア。よりどりみどり。かといって一部の専門領域にやたら力が入っているわけではないのがまた良い。そうすると自分の分野に入り浸ってしまう。本屋は周辺領域との貴重な出会いの場でもあるのだ。専門書だけならAmazonで良いからね。

そうやって色んなコーナーを横断するように泳いでいると、普段どれだけ偏った世界で生きているか分かる。世の中知らない、触れたことがないことばかりなのだ。戦国史とかもう面白そうだし、大学の一般教養で齧った哲学も今一度学びたい、割と身近な不動産業、Pythonも勉強したいなどなど、、どう足掻いても世界の全てを知ることはできない。

 

そうやって月に一度くらいは本屋に行き、そこで見つけたそのとき欲しい本を何冊か買って帰る。実際あまり読めていないのだが。。積読もまた一興ということで。