うみうみう日記

主に建築・写真

3.2堀切空き家調査(後編)

前回の続き

 

ラッキー通りを抜けて行くと、住宅地に出る。

このあたりから路地が入り組んだイメージ通りの堀切地区という印象である。昔からある住宅地にありがちなのか、道路にはみ出すほどの植栽があるお宅が多い。他には根津など。

写真のように立派な実がなっている家もあった。見ていて楽しい。

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全体的には新しい住宅となかなか年季の入っている住宅もが混じった街並みだ。ブロック塀や植栽の様子が明らかに異なる。

また長屋も一件あった。このあたりは小学校の近くなのだが、空き地や駐車場も多い。最近まで家か工場かが建っていたのだろうか。それにしても地形は平らなくせにぐねぐねな街区だ。

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そろばん教室の前に子供たちのチャリが停めてあって、こういう生活感が外に滲み出る景色が無くならないで欲しいなと思った。

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しばらく行くと大きな屋敷がある。地主だろうか。時層地図で確認すると、昔周りが田んぼだった時からの街路に面している。この道沿いにはそういう屋敷も2,3あった。

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町工場があるのはどちらかといえば荒川に近い
エリアだ。金鋸か何かで金属加工している音がする。廃工場と思われる廃墟が、小さな森を形成していた。魅力的だが、絶好の放火スポットである。虫も湧きそうという先生の考察。入ってみたかったが危険すぎた。

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他にもふとしたところに工場が現れたりする。なんとなく2,3の工場が集まっていたりして普通の住宅地とは違う雰囲気だ。しかし、後から訪れた京島地区と比べると工場らしき建物はよっぽど少なく感じた。

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かなり駅から離れた場所では再開発も行われており、マンションが建っていた。道路が拡幅され小綺麗にしているが、この日の天気が曇りだったこともありなんとなく退廃的に見えた。ここに住むとしたらバラックがいいな。

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そんなこんなで駅前に戻った。

 

堀切地区は、工業地域にある住宅地であるという文脈からか、普通の下町とはまた違った独特の空気感を感じた。ゲニウス・ロキ的なものはやはり存在するのだろう。

 

最後は先生にどローカルな居酒屋に連れられ、飲んで帰った。ごちそうさまでした。